測量士 過去問 / 令和7年

令和7年 No.8
平面直角座標・誤差伝播(8)

測量士試験・午前択一

問題

Q8. 図8に示すように,既知点 A から既知点 B 方向を基準とし,新点 C に対して水平角 α 及び距離 S の観測を行ったところ,表8の結果を得た。方向角 T を 290° 00′ 00″ としたとき,平面直角座標系(平成14年国土交通省告示第9号)における新点 C の Y 座標の標準偏差は幾らか。最も近いものを次の 1 ~ 5 の中から選べ。
ただし,既知点 A の座標及び方向角 T の誤差は考えないものとし,角度1ラジアンは (2×105)″ とする。また,距離はすべて基準面上の距離に補正され,距離測定と角度測定は独立で互いに影響を与えないものとし,観測値に対する地球の曲率の影響は考えないものとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
1.10 mm
2.12 mm
3.14 mm
4.16 mm
5.18 mm
図8・表8(国土地理院原図)
出題時の関数表

問題文で指定されている関数表です。拡大して確認できます。

令和7年 測量士試験の関数表

出典:国土地理院・令和7年の問題冊子

正解・解説

答え

答えは 1。

正答根拠

答えは 1。

Yc = Ya + S × sin(T + α)
σY² = (∂Y/∂S)²σS² + (∂Y/∂α)²σα²

図より,新点Cの方向角は T+α。したがって 290°+130°=420°=60°。

∂Y/∂S = sin60° = 0.8660
∂Y/∂α = S × cos60° = 1000 × 0.5 = 500

問題文で 1ラジアン = 2×105″ だから,角度の標準偏差は 2″ = 1×10-5 rad。距離の標準偏差は 10 mm = 0.010 m。

σY² = (0.8660 × 0.010)² + (500 × 10^-5)²
= (0.00866)² + (0.00500)² = 0.0000999956 m²

σY = √0.0000999956 ≒ 0.0100 m = 10 mm
したがって最も近いものは 1(10 mm)。

関連知識 放射法の座標誤差では、距離誤差と方向誤差の寄与が方位によってX・Yへ異なる割合で配分される。2成分の共分散まで求めると誤差楕円で位置精度を表せる。

問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。

v1.1.4