問題
Q24. 次の 1 ~ 5 の文は,国土地理院がインターネットで提供している地図「地理院地図」をはじめとするウェブブラウザ上でシームレスに移動・拡大・縮小できる二次元の地図(以下「ウェブ地図」という。)について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。
1.地理院地図では,地図画像をタイル状に分割して配信している。個々のタイル画像は,メルカトル投影の数式を使用した上で,正方形になるよう変換されている。なお,極域の一部地域は配信対象から除外されている。
2.ウェブ地図では,現在,地図表示のリクエストがある度に,その範囲のデータをサーバ側で切り抜いて配信する方式が多く採用されている。
3.地理院地図では,地球を回転楕円体ではなく,地球の長半径を半径とした真球で投影する図法が採用されている。
4.ウェブ地図のタイルとして配信されるデータには,ラスタ形式とベクタ形式のものがある。
5.メルカトル投影法を用いて作成されたウェブ地図では,画面の解像度やウェブブラウザの拡大率及びズームレベルを変えない場合,同一の距離を表すスケールバーの画面上の長さは高緯度ほど長くなる。
正解・解説
答え
答えは 2。
正答根拠
答えは 2。
1○ 地理院地図はタイル状に分割した画像を配信しており,Webメルカトル投影に合わせて正方形タイル化している。
2× 「地図表示のリクエストのたびに,その範囲をサーバ側で切り抜いて配信する方式が多い」が誤り。正しくは、現在は あらかじめ作成したタイルを配信する方式 が広く使われている。
3○ 地理院地図の投影では,地球を回転楕円体ではなく,長半径を半径とする真球として扱う Web メルカトルが用いられている。
4○ タイルとして配信されるデータには,ラスタタイルとベクタタイルの両方がある。
5○ メルカトル投影では高緯度ほど縮尺が拡大するので,同じ実距離を表すスケールバーの画面上の長さは高緯度ほど長くなる。
したがって,明らかに間違っているのは 2。
関連知識 標準的なウェブ地図はズームを1段上げるごとに縦横の分割数が2倍になり、世界全体のタイル数は4倍になる。Webメルカトルでは極を有限座標にできないため、表示緯度はおよそ±85.051°までに制限される。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。