問題
Q23. 次の 1 ~ 5 の文は,GIS の機能を使った地理空間情報の利用に関して述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。
1.航空レーザ測量で得た数値地形モデル(DTM)と基盤地図情報の建築物の外周線データのみを用いて,津波避難ビルの建物の高さを算出することができる。
2.GISのジオリファレンスの機能により,過去の写真地図に座標を与えて,現在の地図と重ね合わせて比較することができる。
3.GISのネットワーク分析の機能により,ネットワーク化された道路中心線データと消防署及び火災現場の位置を表す点データのみを用いて,消防署から火災現場までの最短ルートを表示することができる。
4.GISのバッファリングと空間検索の機能により,自宅及び病院の位置を表す点データのみを用いて,自宅から半径5kmの範囲内にある病院を抽出することができる。
5.GISのボロノイ分割の機能により,公民館及び駅の位置を表す点データのみを用いて,市内全域の各公民館からそれぞれ直線距離が最も短い駅を特定することができる。
正解・解説
答え
答えは 1。
正答根拠
答えは 1。
1× 航空レーザ測量で得た DTM は地表面モデルであり,建築物の屋上高さを含まない。正しくは、建物高さを出すには DSM や建物高さ情報など,屋上側の高さが分かるデータが必要。
2○ ジオリファレンスで過去の写真地図に座標を与えれば,現在の地図と重ねて比較できる。
3○ ネットワーク分析を使えば,道路中心線ネットワークと消防署・火災現場の点データから最短ルートを表示できる。
4○ バッファリングと空間検索を使えば,自宅から半径 5km 内の病院を抽出できる。
5○ ボロノイ分割を駅側で作れば,各公民館から直線距離が最も短い駅を特定できる。
したがって,明らかに間違っているのは 1。
関連知識 地物表面を含むDSMから地表面のDTMを引いた nDSM=DSM−DTM は、建物や樹木の地上高を抽出する基礎データになる。平面の外周線は位置と形を示すだけで、高さ成分を持たない。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。