問題
Q7. 次の文は,公共測量において実施するトータルステーション(以下「TS」という。)を用いた基準点測量の精度管理について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
1.観測に使用する機器の点検は,観測着手前及び観測期間中に適宜行い,必要に応じて機器の調整を行う。
2.距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は,TS を整置した測点で,距離測定の開始直前又は終了直後に行う。
3.観測点における角観測の良否を判定するため,倍角差,観測差,高度定数の較差を点検する。
4.偏心点を設ける場合,偏心距離は測点間距離の 5 分の 1 以下を標準とする。
5.厳密水平網平均計算及び厳密高低網平均計算による新点水平位置の標準偏差の許容範囲は 100 mm,新点標高の標準偏差の許容範囲は 200 mm を標準とする。
正解・解説
答え
答えは 4。
正答根拠
答えは 4。
4が誤り。
「偏心距離は測点間距離の 5 分の 1 以下」が誤りであり、正しくは、偏心距離は、原則として測点間距離の 6 分の 1 以下 とする。したがって 1/5 は大きすぎる。
- 1:○。機器の点検は観測着手前及び観測期間中に適宜行う。
- 2:○。気温・気圧は TS を整置した測点で距離測定の前後に測る。
- 3:○。倍角差、観測差、高度定数の較差で点検する。
- 5:○。平均計算後の新点水平位置の標準偏差 100 mm、新点標高の標準偏差 200 mm が標準。
関連知識 偏心観測では偏心量を角度・距離で本点へ帰心するが、偏心距離が長いほど偏心角の誤差が本点座標へ大きく伝わる。偏心距離を本線長に対して小さく制限するのは、帰心補正の誤差増幅を抑えるためである。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。