問題
Q6. 次の a ~ e の文は,我が国における測量の基準について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.基本測量及び公共測量において,位置は,地理学的経緯度及び楕円体高で表示する。ただし,場合により直角座標及び平均海面からの高さ,極座標及び平均海面からの高さ又は地心直交座標で表示することができる。
b.世界測地系では,回転楕円体の中心は地球の重心と一致し,短軸は地球の自転軸と一致している。
c.基本測量及び公共測量において,土地の距離及び面積は,回転楕円体の表面上の値で表示する。
d.平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による地殻変動に伴い,測量の原点の位置が移動したことから,原点数値を改正するとともに,日本全国の電子基準点の成果を改定した。
e.ジオイドは,平均海面を陸地内部まで仮想的に延長してできる面で,地球の重力の影響により,凹凸を持ち複雑な形状となっている。
1.a,c
2.a,d
3.b,d
4.b,e
5.c,e
正解・解説
答え
答えは 2。
正答根拠
a・dが誤り。したがって答えは 2。
- a:×。「楕円体高」が誤りであり、正しくは、位置は、原則として地理学的経緯度及び平均海面からの高さで表示する。
- b:○。世界測地系では、回転楕円体の中心は地球の重心と一致し、短軸は地球の自転軸と一致する。
- c:○。距離及び面積は、回転楕円体の表面上の値 で表示する。
- d:×。「日本全国の電子基準点の位置成果が更新」が誤りのような一律更新の理解。 正しくは、東日本大震災に伴う改定は、地殻変動の影響が大きい地域を中心に実施 された。
- e:○。原点は日本経緯度原点・日本水準原点で、やむを得ない場合は承認により例外を設けることがある。
関連知識 大地震後の測地成果改定では、変動量が有意な地域の基準点成果を改算し、改定前後を区別する元期や測地成果名を明示する。影響の小さい地域まで一律に動かすと、かえって既存成果との整合を損なう。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。