測量士とは?
測量士は、測量に関する計画を作成し、または測量を実施する国家資格です。
測量士補が、測量士の作成した計画に従って測量に従事するのに対し、測量士は計画を作成する役割も担います。測量士として登録することで、測量法に定める基本測量や公共測量に、技術者として従事できます。(国土地理院)
測量士試験では、測量士に必要な専門知識だけでなく、その知識を応用する能力も問われます。(国土地理院)
測量の知識を体系的に学びたい方、測量士補から学習を進めたい方、計画や計算まで理解を深めたい方に、挑戦をおすすめしたい資格です。
受験資格|測量士補を持っていなくても受験できます
測量士試験には、年齢・学歴・実務経験・国籍などによる受験制限はありません。
測量に関する学校を卒業している必要はなく、測量業務に従事した経験も必要ありません。測量士補を取得していなくても、最初から測量士試験を受験できます。(国土地理院)
また、試験合格による資格取得経路では、合格後に追加の実務経験を積むことは登録の条件ではありません。試験合格によって資格要件を満たし、所定の登録手続きを行うことになります。(国土地理院)
2027年の試験日程の目安
2026年の試験は終了しています。次回の受験に向けて、近年の実施時期を参考にすると、次のスケジュールが目安になります。(国土地理院)
| 項目 | 2027年〈令和9年〉の目安 |
|---|---|
| 申込期間 | 1月上旬~下旬ごろ |
| 試験日 | 5月中旬ごろの日曜日 |
| 合格発表 | 7月上旬ごろ |
※上記は、例年の実施時期に基づく目安であり、2027年の正式な日程ではありません。正式発表後に確定日へ更新します。申込期間や試験日は変更される場合があるため、受験する際は必ず公式の試験案内をご確認ください。
参考にした2025年・2026年の公式日程では、試験はそれぞれ5月18日・5月17日、測量士の合格発表は7月8日・7月9日でした。申込締切は年によって異なるため、「1月下旬」を「1月末まで」と考えず、早めに確認しましょう。(国土地理院)
試験の基本情報
以下は、2026年の実施内容です。2027年の受験時には、その年の正式な案内を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 午前試験 | 択一式28問/2時間30分 |
| 午後試験 | 記述式/2時間30分 |
| 午後の解答方法 | 必須問題1題+選択問題4題のうち2題 |
| 受験手数料〈電子申請〉 | 4,200円 |
| 受験手数料〈書面申請〉 | 4,250円 |
試験形式・時間は国土地理院の受験案内、受験手数料は電子申請案内および受験案内に基づきます。(国土地理院)
何を勉強する試験?
現在の試験科目は、「測量に関する法規及びこれに関連する国際条約」「測地測量」「測図測量・地理情報システム」「三次元点群測量」「応用測量」の5区分です。(国土地理院)
2025年から試験科目の名称が変更されています。例えば、従来の多角測量・GNSS測量・水準測量は「測地測量」に整理されています。古い教材を使用する場合は、現在の科目との対応を確認しましょう。(国土地理院)
合格基準
合格するには、次の両方を満たす必要があります。
| 判定項目 | 合格に必要な得点 |
|---|---|
| 午前試験 | 700点満点中450点以上〈28問中18問以上正解〉 |
| 午前・午後の合計 | 1,400点満点中910点以上 |
午後で高得点を取っても、午前の基準を満たしていなければ合格にはなりません。なお、午前の基準は2024年から450点以上に変更されています。古い教材に記載された基準と混同しないようにしましょう。(国土地理院)
過去5年の合格率
| 年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2022年〈令和4年〉 | 3,194人 | 460人 | 14.4% |
| 2023年〈令和5年〉 | 3,667人 | 379人 | 10.3% |
| 2024年〈令和6年〉 | 3,717人 | 485人 | 13.0% |
| 2025年〈令和7年〉 | 3,703人 | 1,487人 | 40.2% |
| 2026年〈令和8年〉 | 3,966人 | 961人 | 24.2% |
各年の受験者数・合格者数・合格率は、国土地理院の公表値に基づきます。(国土地理院)
過去問を繰り返し学ぶことの重要性
合格率がどのように変化しても、筆者が学習の軸としておすすめするのは、過去問を繰り返し解き、理解を積み重ねることです。
測量士・測量士補の学習を通じて、過去問で身につけた知識や解法を、別の年度の問題にも活かせる場面が多いと感じました。答えだけを覚えるのではなく、「なぜその答えになるのか」「どのような手順で解くのか」まで理解することが大切だと考えています。
実際に筆者も、過去問演習を繰り返して測量士補を取得し、その後、測量士試験にも合格しました。筆者には、測量業務に従事した経験はありません。
測量士試験の午後は記述式です。そのため、学習では、選択肢の正誤を判断するだけでなく、計算過程や説明を自分で書く練習も取り入れましょう。(国土地理院)
実務経験がないからといって、最初から難しく考えすぎる必要はありません。筆者自身の経験からも、過去問を軸に知識と解き方を身につけていけば、未経験からでも合格を目指せると考えています。
まずは過去問を解く。分からなかったところを理解し、もう一度、自分の力で解く。
この積み重ねを、学習の中心に据えていきましょう。
なお、古い過去問には、法令や作業規程の改正によって、現在の取扱いと異なる内容が含まれる場合があります。出題当時の正答と、現在の基準を区別して学習することも大切です。(国土地理院)
合格後は登録手続きが必要です
測量士試験に合格すると、測量士として登録するための資格要件を満たします。ただし、試験合格と、測量士名簿への登録は別の手続きです。(国土地理院)
測量士として登録するには、国土地理院へ申請し、登録免許税30,000円を納付します。郵送費などは別途かかります。(国土地理院)
登録後の更新手続きはありません。ただし、氏名や事務所・業務所の名称、所在地など、登録事項に変更があった場合は所定の届出が必要です。(国土地理院)
よくある質問
Q.測量士補から順番に取得しなければなりませんか?
その必要はありません。測量士補を持っていなくても、測量士試験を受験できます。学習を段階的に進めたい方は測量士補から、すでに基礎知識がある方は測量士から挑戦する、という選び方も考えられます。(国土地理院)
Q.自分の電卓を使えますか?
使用できません。測量士試験では、国土地理院が用意した電卓を使用します。(国土地理院)
Q.試験以外にも資格を取得する方法はありますか?
あります。所定の教育課程や養成施設、実務経験などに基づく経路があります。ただし、それぞれ条件が異なるため、自分がどの経路に該当するか、国土地理院の登録案内で確認してください。(国土地理院)
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ご利用にあたって
本ページは「資格独学」が作成した資格紹介であり、各試験実施機関の公式案内ではありません。
試験制度・受験資格・手数料などは、情報確認日時点の公式資料に基づいています。未発表の日程は、過去の実施時期を参考にした目安として掲載しています。受験の申込みや登録の際は、必ず最新の公式案内をご確認ください。
学習方法や合格率に関する筆者の考察は、個人の経験・見解であり、合格や今後の試験傾向を保証するものではありません。
出典・参照資料
本文の出典リンクからも、対応する公式資料を確認できます。試験制度や日程・手数料は、申込前に公式案内をお確かめください。
- 国土地理院・資料1https://www.gsi.go.jp/LAW/R8shiken_00001.html
- 国土地理院・資料2https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN-sikentoroku.html
- 国土地理院・資料3https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/QandA.html
- 国土地理院・資料4https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/SHIKEN-top.htm
- 国土地理院・資料5https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html
- 国土地理院・資料6(PDF)https://www.gsi.go.jp/common/000277450.pdf
- 国土地理院・資料7https://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40028.html
- 国土地理院・資料8https://www.gsi.go.jp/seisakuchousei/seisakuchousei41055.html
- 国土地理院・資料9https://www.gsi.go.jp/sokuryosidou/examsubjects.html
- 国土地理院・資料10https://www.gsi.go.jp/soumu/soumu20241128_00001.html
- 国土地理院・資料11https://www.gsi.go.jp/soumu/soumu20251127_00001.html