技術士第一次試験|無料Web版
技術士 適性科目 令和7年度 Ⅱ-4|問題と解説
問題 Ⅱ-4
2023年3月に改定された「技術士倫理綱領」(公益社団法人日本技術士会)では、「技術士は、科学技術の利用が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して安全で持続可能な社会の実現など、公益の確保に貢献する。」とされている。この改定に当たって、実践すべき具体的な行動を示す指針が基本綱領の下に列記された。次の指針に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 技術士は、業務の履行により公衆の安全、健康や福利が損なわれると判断した場合には、関係者に代替案を提案し、適切な解決を図る。
2 技術士は、業務の履行が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減する。
3 技術士は、業務の履行に必要な場合でも、適切な力量を有する他の技術士や専門家の助力・協業を求めず、自らの知識で適切に課題解決を図る。
4 技術士は、業務に関わる国・地域の社会慣行、生活様式、宗教等の文化を尊重する。
5 技術士は、社会に貢献する技術者の育成に努める。
正解と解説
正解:3
解説正答根拠
答えは3。
1○ 公衆の安全、健康又は福利が損なわれると判断した場合に、関係者へ代替案を提案し、適切な解決を図ることは、安全・健康・福利の優先に沿う。
2○ 業務が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減することは、持続可能な社会の実現に沿う。
3× 必要な場合でも他の技術士や専門家の助力・協業を求めないとする点が誤り。正しくは、業務の履行に必要な場合は、適切な力量を有する技術士や専門家の助力・協業を求める。
4○ 業務に関係する国・地域の社会慣行、生活様式、宗教等の文化を尊重することは、国や地域の法令・文化を踏まえて業務を行う姿勢に沿う。
5○ 社会に貢献する技術者の育成に努めることは、継続研鑽と人材育成に沿う。
関連知識
技術士倫理綱領では、個人の知識だけで完結させることを求めていない。自身の力量の限界を認識し、必要な専門性を持つ者と協働することも有能性を確保する行動である。
技術士倫理綱領では、個人の知識だけで完結させることを求めていない。自身の力量の限界を認識し、必要な専門性を持つ者と協働することも有能性を確保する行動である。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。