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技術士 適性科目 令和7年度 Ⅱ-3|問題と解説

問題 Ⅱ-3

技術者は、倫理的な行動をとるべきだが、日々の業務の中で知らず知らずのうちにその意識が薄れてしまうこともある。それを避けるためには、倫理的な行動を妨げる要因について日頃から理解を深め、それに照らして自らの行動や意思決定のあり方を見つめ直すよう努めなければならない。例えば、倫理的意思決定を阻害する要因には以下のようなものがある。

・私利私欲:自らの利害を、プロフェッショナルとしての責任よりも重視すること。

・恐れ:プロフェッショナルとしての責任を全うした結果に対する恐れ(例えば、自らの間違いを認めること、職を失う可能性、人間関係を悪化させること、などに対する恐れ)。

・自己欺瞞:「他の人のためにやっているんだから」「これをやっているのは自分だけではないのだから」「今回だけで次からは絶対やらないのだから」などの言い訳を用意したり、意図的に現実から逃避したりする傾向。

これらの内容を踏まえて、以下の記述のうち、技術者の倫理的な行動や意思決定を阻害する要因になりうるものの数はどれか。

ア 無知:適切な意思決定を行うために不可欠な情報についての知識を持たないこと。

イ 自己中心的志向自分が置かれている状況を、自分自身の立場からだけ判断し、客観的な状況分析ができないこと。

ウ 微視的視野:限定された範囲での詳細にとらわれる傾向。

エ 権威の無批判な受け入れ:指導者や上司の意向や指示を無批判に受け入れること。

オ 集団思考:グループが、十分な批判的考察を行うことなく結論に達してしまう傾向。

1 1
2 2
3 3
4 4
5 5

正解と解説

正解:5

解説
正答根拠

答えは5。

ア○ 無知は、判断に不可欠な情報を欠くため、適切な倫理的意思決定を妨げる。
イ○ 自己中心的志向は、自分の立場だけで状況を捉え、利害関係者や公益を含む客観的な分析を妨げる。
ウ○ 微視的視野は、限定された細部にとらわれ、業務全体や社会への影響を見落とす要因となる。
エ○ 権威の無批判な受け入れは、上司等の指示を検証せず従うため、自らの専門的・倫理的判断を停止させる。
オ○ 集団思考は、集団内の同調を優先して反対意見や代替案を検討しなくなるため、批判的考察を妨げる。
関連知識
阻害要因は、知識の不足、自己都合や恐れ、視野の狭さ、権威への服従、集団への同調に整理できる。判断時には、事実確認、利害関係者の把握、代替案の比較、第三者への相談によって偏りを減らす。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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