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技術士 適性科目 令和6年度 Ⅱ-5|問題と解説

問題 Ⅱ-5

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書の政策決定者向け要約において、「人間活動が主に温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を引き起こしてきたことには疑う余地がなく、1850〜1900年を基準とした世界平均気温は2011〜2020年に1.1°Cの温暖化に達した。

」 とされている。

環境保全に関する次の記述のうち、正しいものは◯、誤っているものは✕として、最も適切な組合せはどれか。

アカーボンニュートラルとは、市民、企業、NPO/NGO,自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、カーボン・クレジット等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせる取組をいう。

イプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)とは、地球の変化に関する各項目について、人間が安全に活動できる範囲のことであり、その範囲にとどまれば人間社会は発展し繁栄できるが、境界を越えることがあれば、人間が依存する自然資源に対して回復不可能な変化が引き起こされるとされている。

ウトップランナー基準とは、エネルギー多消費機器のうち 「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」に基づき、指定したエネルギー多消費機器の省エネルギー基準を、各々の機器において、基準設定時に商品化されている製品のうち最も省エネ性能が優れている機器の性能以上に設定するものをいう。

エカーボン・オフセットとは、社会の構成員が、取組の対象において重要なすべての活動範囲を考慮して温室効果ガスの排出量を認識し、排出量を最小化する目標及び計画に沿って主体的かつ継続的にこれを削減するとともに、削減が困難な部分の排出量について、クレジット等により、その排出量の全部を埋め合わせた状態をいう。

1 ア:◯  イ:◯  ウ:◯  エ:◯
2 ア:✕  イ:◯  ウ:◯  エ:◯
3 ア:◯  イ:✕  ウ:✕  エ:◯
4 ア:◯  イ:◯  ウ:✕  エ:✕
5 ア:✕  イ:◯  ウ:◯  エ:✕

正解と解説

正解:5

解説
正答根拠

答えは5。

ア× 削減困難な排出をクレジットで埋め合わせる取組をカーボンニュートラルとする点が誤り。正しくは、この取組はカーボン・オフセットである。カーボンニュートラルは、対象全体の排出と吸収・除去を差し引いて実質ゼロにする状態をいう。
イ○ プラネタリー・バウンダリーは、人類が安全に活動できる地球システムの範囲と、その境界を示す概念である。
ウ○ トップランナー基準は、基準設定時に最も優れた省エネルギー性能等を基礎として、対象機器の将来の省エネ基準を設定する制度である。
エ× 排出量を削減し、残余排出の全部を埋め合わせた状態をカーボン・オフセットとする点が誤り。正しくは、その状態はカーボンニュートラルであり、カーボン・オフセットは残余排出の全部又は一部をクレジット等で埋め合わせる取組である。
関連知識
オフセットは埋め合わせる行為、ニュートラルは対象全体で実質ゼロとなった状態である。削減努力を先に行い、削減困難な残余分を吸収・除去・クレジットで補う。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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