技術士第一次試験|無料Web版

技術士 専門科目(建設部門) 令和7年度 Ⅲ-12|問題と解説

問題 Ⅲ-12

コンクリート構造物に対する作用や環境と,それから推定される劣化機構の組合せとして,最も不適切なものはどれか。

1 凍結防止剤使用 塩害,アルカリシリカ反応
2 繰返し荷重 疲労,すりへり
3 海岸地域 塩害,化学的浸食(硫酸塩劣化)
4 二酸化炭素 中性化と水の浸透に伴う鋼材腐食
5 寒冷地域 すりへり

正解と解説

正解:5

解説
正答根拠

答えは5。

1. ○ 凍結防止剤の塩化物イオンは塩害を、アルカリ分の供給はアルカリシリカ反応を促進する。

2. ○ 輪荷重などの繰返し荷重は疲労を、交通作用による表面摩耗はすりへりを生じさせる。

3. ○ 海岸地域では飛来塩分による塩害、海水中硫酸塩などによる化学的浸食が問題となる。

4. ○ 二酸化炭素による中性化はコンクリートのアルカリ性を低下させ、水分・酸素があれば鋼材腐食を進行させる。

5. × 寒冷地域の主な劣化機構をすりへりとしている点が誤り。正しくは、凍結融解の繰返しによる凍害が主な劣化機構である。

関連知識 劣化機構は環境と作用から判定する。塩化物は塩害、二酸化炭素は中性化、凍結融解は凍害、繰返し荷重は疲労に結び付く。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

令和7年度の年度別演習を始める