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技術士 専門科目(建設部門) 令和7年度 Ⅲ-2|問題と解説

問題 Ⅲ-2

上層が砂,下層が飽和正規圧密粘土の水平成層地盤がある。層厚は,上層の砂地盤が10m,下層の粘土地盤が12mである。地下水位は地表面と一致し,地盤の静止土圧係数K0は上層,下層ともに0.5である。砂の飽和単位体積重量はγsat=20kN/m3,粘土の飽和単位体積重量はγsat=18kN/m3,水の単位体積重量はγw=10kN/m3である。静水圧状態を仮定し,下層の粘土層中心部(深度16m)における鉛直有効応力と水平応力(全応力)の値として,最も適切な組合せはどれか。

1 鉛直有効応力:148kN/m2,水平応力:74kN/m2
2 鉛直有効応力:308kN/m2,水平応力:160kN/m2
3 鉛直有効応力:308kN/m2,水平応力:154kN/m2
4 鉛直有効応力:148kN/m2,水平応力:234kN/m2
5 鉛直有効応力:148kN/m2,水平応力:154kN/m2

正解と解説

正解:4

解説

深さ16mの鉛直有効応力と水平全応力を求める。土粒子が負担する有効応力と水圧を分けて計算する。

1.鉛直全応力と水圧を求める

対象点より上には砂10mと粘土6mがある。単位体積重量に層厚を掛けて足す。地下水面は地表面なので、水深は16m。

σv=20×10+18×6

σv=308 kPa

u=10×16=160 kPa

2.土骨格の水平応力に直す

静止土圧係数K0は水平有効応力と鉛直有効応力の比。まず水圧を差し引く。

σ′v=308−160=148 kPa

σ′h=0.5×148=74 kPa

3.水圧を加えて全応力に戻す

水圧は方向によらず作用するので、水平成分にも160kPaを加える。

σh=74+160=234 kPa

鉛直有効応力はσ′v=148 kPa、水平全応力はσh=234 kPa。前者は土骨格だけ、後者は土骨格と間隙水を合わせた応力である。

関連知識 土の全応力は σ=σ′+u である。静止土圧係数 K0 を掛けるのは有効応力であり、最後に間隙水圧 u を加えて全応力に戻す。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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