技術士第一次試験|無料Web版
技術士 専門科目(建設部門) 令和7年度 Ⅲ-1|問題と解説
問題 Ⅲ-1
下図は,定水位透水試験の模式図である。容器Ⅰの中に長さL,断面積Aの円筒形の砂供試体を作製し,容器Ⅰ上部の水面を一定位置に保ちながら給水を行う。砂供試体を通過した水を,パイプを通して容器Ⅱに導き,容器Ⅱの水位を一定に保ちながら,あふれる水の量を測定する(このとき,水頭差hは一定に保たれる)。容器Ⅰから水があふれないように給水し,定常状態になったときを見計らって,容器Ⅱからあふれる水の量を測定すると,単位時間当たりの流量がQであった。ダルシーの法則が成り立つとき,この砂供試体の透水係数kとQ,h,L,Aの関係を表している式として,最も適切なものはどれか。
1 QA=kLh
2 QA=kLh
3 QA=khL
4 QA=khL
5 QA=khL
問題図表

正解と解説
正解:5
解説図の水頭差h、供試体長L、断面積Aと流量QをDarcy則で結び付ける。
1.水面差を勾配にする
両容器の水面は大気に接し、その標高差hが供試体にかかる全水頭差になる。供試体内の流路長はLなので、動水勾配iは次のとおり。
i=hL
2.断面平均の流れを表す
Darcy則で用いる流速vは、間隙だけでなく供試体の全断面積Aで流量を割った値である。
v=QA
v=ki
3.流量と水頭差を結ぶ
QA=khL
水頭差が大きいほど流れは速くなり、供試体が長いほど流れは遅くなる。
QA=khL。h/Lは無次元で、Q/Aとkはいずれも速度の単位を持つ。
関連知識 ダルシーの法則 Q=kAi は層流域で成り立つ。定水位透水試験は透水性の大きい砂質土、変水位透水試験は透水性の小さい細粒土に用いる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。