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技術士 専門科目(建設部門) 令和5年度 Ⅲ-24|問題と解説

問題 Ⅲ-24

海岸保全施設の設計に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。

1 浅瀬(リーフ)が広く発達していないところにおいては,波高変化,波力,越波流量,波のうちあげ高の算定式及び算定図を用いる場合には,一般的に設計高潮位に砕波による平均水位の上昇量を加えない。
2 直立堤を表のり勾配が1:2の傾斜堤に改良すると,越波流量は小さくなる。
3 津波に対して海岸堤防の天端高を設計する場合には,最大規模の津波を想定した設計津波を用いる。
4 マウンドや被覆ブロックの重量は,常に設計高潮位を用いて安全性の照査を行う。
5 設計計算に用いる波高が2倍になると,離岸堤のブロックの所要質量はハドソン式では,4倍になる。

正解と解説

正解:1

解説

波高2倍に対するブロック質量を計算し、設計水位・津波・越波の条件と併せて設計上の記述を確かめる。

1.波高から質量の倍率を求める

材料密度、斜面勾配、安定係数を同じにすると、Hudson式はM=CH3と書ける。Cはそれらの条件をまとめた係数。波高だけが2倍になるので、

M2/M1=C(2H)3CH3

M2/M1=8

2.算定式が基準とする水位を確認する

通常の海岸の波高変化・波力・越波・打上げの算定式や図は、静水位を基準とし、砕波による水位変化の効果を含んで扱う。したがって設計高潮位に平均水位上昇を一律に重ねて足さない。広いリーフでは水位上昇等を別途考慮する場合があり、適用条件を区別する。

3.他の設計条件を区別する

マウンド被覆材は、高潮位だけでなく水深・波浪条件によって不利となる潮位も照査する。堤防天端の設計津波は最大クラスとは区別する。また直立面を1:2の斜面にするだけでは、波の遡上による越波が小さくなるとは限らない。

波高2倍に対する所要質量は8倍(無次元の比)。適切な記述は、通常の算定式・算定図では設計高潮位に砕波による平均水位上昇を加えないという設計水位の扱いである。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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