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技術士 専門科目(建設部門) 令和4年度 Ⅲ-28|問題と解説

問題 Ⅲ-28

水力発電に関する次の記述のうち,不適切なものはどれか。

1 有効落差は,取水口から水車入口まで及び水車出口から放水口までの間を流れが流下する際に失う損失水頭を総落差より差し引いた残りの落差(水頭)である。
2 水路の粗度係数の値は,流水中に含まれる砂礫などのためにコンクリート面が次第に摩耗し,あるいは水あかが付着したりして,日時の経過とともに増大する傾向にある。
3 導水路とヘッドタンクとの取付部がわん曲し,あるいは著しく非対称であると,流心が一方にかたよって渦流を生じ,空気が水圧管に吸い込まれるなどヘッドタンクの機能が低下する。
4 河川流量の調査結果を発電計画に適用する際に用いる渇水量は,1年のうち95日間はこの流量よりも減少することのない水量である。
5 差動サージタンクは,水槽内に断面積の小さい円筒形の立て坑(ライザー)を立てて水路と直結させ,水槽と水路とは小孔(ポート)で連絡する構造を有している。

正解と解説

正解:4

解説
正答根拠

答えは4。

1. ○ 有効落差は総落差から取水口〜水車〜放水口までの損失水頭を差し引いた落差である。

2. ○ 水路の粗度係数は摩耗や水あかの付着により、経年で増大する傾向がある。

3. ○ ヘッドタンク取付部の急なわん曲・非対称は偏流・渦流を生じ、空気吸込み等により機能を低下させる。

4. × 95日間下回らない流量を渇水量としている点が誤り。正しくは、95日間下回らない流量は豊水量であり、渇水量は1年のうち355日は下回らない流量である。

5. ○ 差動サージタンクはライザーとポートを用い、水撃作用を緩和する構造を持つ。

関連知識 流況曲線では、豊水量は95日、平水量は185日、低水量は275日、渇水量は355日下回らない流量である。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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