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技術士 基礎科目 令和7年度 Ⅰ-2-3|問題と解説
問題 Ⅰ-2-3
TCPのふくそう制御に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 ネットワーク層以下の通信レイヤからはネットワークの混み具合に関する情報は直接得られないため,TCP自体が通信経路上で発生しているふくそうを検知し,転送レートを調整する。
2 送信ホストは通信開始時にふくそうウィンドウの値を最大セグメント長(バイト)に設定し,そのサイズのセグメントを1つ受信ホストに送信する。
3 送信ホストはACKを受信すると,ふくそうウィンドウを最大セグメント長だけ大きくすることをふくそうウィンドウの値がしきい値に達するまで,又はセグメント廃棄によるタイムアウトが発生するまで繰り返す。そのためふくそうウィンドウのサイズは線形的に増加し,この段階をスロースタートフェーズと呼ぶ。
4 ふくそうウィンドウがしきい値に達したあとは,ふくそうウィンドウをおよそ1ラウンドトリップタイム当たり1つのセグメント分だけ増加させる。この段階をふくそう回避フェーズと呼ぶ。
5 ふくそうウィンドウがしきい値に達する前に送信中のセグメントでタイムアウトが発生した場合,しきい値をそのときのふくそうウィンドウの半分の値に設定し,ふくそうウィンドウの値を最大セグメント長に初期化する。
正解と解説
正解:3
解説答えは③。
①.○ TCPはACKやタイムアウト等から混雑を推定し,転送レートを調整する。
②.○ 通信開始時のふくそうウィンドウは最大セグメント長程度から始める。
③.× 線形増加の段階をスロースタートとする点が誤り。正しくは,スロースタートではACKごとに増加してウィンドウはおおむね指数的に増加する。線形増加はふくそう回避フェーズである。
④.○ しきい値到達後はおよそ1RTT当たり1セグメント分増加するふくそう回避フェーズとなる。
⑤.○ タイムアウト時はしきい値を半分程度へ下げ,ウィンドウを初期値へ戻す。
TCPのスロースタートはウィンドウを急速に増やす段階,ふくそう回避は線形に増やす段階である。で区別する。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。