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技術士 基礎科目 令和7年度 Ⅰ-2-2|問題と解説

問題 Ⅰ-2-2

情報理論に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。

1 通信システムは基本的に,情報源と通信路という2つの基本要素から成っている。情報源系列からの出力を,通信路入力系列に変換して通信路への入力とすることを符号化といい,通信路からの出力をもとの系列,あるいは,もとの系列に近いものにする変換を復号化という。
2 通信路が雑音無しのモデルでは,情報源からの出力データ長を固定したとき,どのように符号器・復号器を設計すれば通信路への入力長を小さくすることができるかが問題になる。このような問題を情報源符号化の問題という。
3 情報源が無記憶かつ等確率で文字が出現する場合,通信路への入力データ長を固定したとき,いかに符号器・復号器を設計すれば情報源からの出力長を大きくできるか,すなわち伝送レートをいかに大きくできるかが問題となる。このような問題を通信路符号化の問題という。
4 1出力の情報源モデル,1入力1出力の通信路モデルを同時に考える場合,情報源出力を符号化するときに,符号化したデータを送信するために用いる通信路の確率的特性をいちいち考慮する必要がない。このような場合の符号化をユニバーサル符号化という。
5 単一の情報源の代わりに,相関をもった多数の情報源(多元情報源)に対する情報圧縮の理論や,多次元の条件付確率分布で定義される互いに相関を有する多数の通信路(多元通信路)を考えたとき,これらに対する情報伝送の理論を多元情報理論という。

正解と解説

正解:4

解説

答えは④。

①.○ 情報源の出力を通信路入力へ変換する操作が符号化,通信路出力を元の系列へ戻す操作が復号化である。

②.○ 雑音のない通信路で符号長を短くする問題は情報源符号化の問題である。

③.○ 一定の通信路入力長で伝送レートを大きくする問題は通信路符号化の問題である。

④.× ユニバーサル符号化とする点が誤り。正しくは,情報源と通信路を分けて最適化できることをいう情報源通信路分離定理に関する記述である。

⑤.○ 多元情報理論は,相関をもつ多数の情報源又は通信路を扱う。

情報源符号化は圧縮,通信路符号化は雑音がある通信路での誤りに強い伝送を扱う。ユニバーサル符号化は情報源の統計的性質が未知でも圧縮する方法であり,分離定理とは別概念である。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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