技術士第一次試験|無料Web版
技術士 基礎科目 令和6年度 Ⅰ-3-1|問題と解説
問題 Ⅰ-3-1
変数f,gと変数x,yの間には,
f=f(x,y)
g=g(x,y)
の関係があるとする。このとき,関数u(f,g)のf,gによる偏微分とx,yによる偏微分は次式によって関連付けられる。
∂u∂x∂u∂y=[J]∂u∂f∂u∂g
ここで[J]はヤコビ行列と呼ばれ,ここでは2×2の行列となる。[J]として,最も適切なものはどれか。
1 ∂x∂f∂y∂f∂x∂g∂y∂g
2 ∂f∂x∂f∂y∂g∂x∂g∂y
3 ∂u∂f∂u∂g∂u∂x∂u∂y
4 ∂f∂x∂g∂x∂f∂y∂g∂y
5 ∂x∂f∂x∂g∂y∂f∂y∂g
正解と解説
正解:4
解説uがfとgを通してx,yに依存することを使い、設問の微分ベクトルを結ぶ行列を求める。
1.xとyの連鎖律を書く
略記ux=∂u/∂xなどを使う。xの変化はf経由とg経由の両方でuに伝わるので、
ux=fxuf+gxug
uy=fyuf+gyug
2.係数を行ごとに並べる
右辺の列ベクトルは(uf,ug)の順。第1行にはxによる微分の係数、第2行にはyによる微分の係数を置く。
設問の行列は ∂f/∂x∂g/∂x∂f/∂y∂g/∂y。行列の名称だけでなく、掛けるベクトルの順序に合わせて決める。
合成関数の微分では,外側の微分に内側の微分を掛けて足す連鎖律を使う。行列の行は出力側 x,y の微分,列は中間変数 f,g に対応する。すると転置の誤りを防げる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。