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技術士 基礎科目 令和3年度 Ⅰ-2-6|問題と解説

問題 Ⅰ-2-6

アルゴリズムの計算量は漸近的記法(オーダ表記)により表される場合が多い。漸近的記法に関する次の(ア)〜(エ)の正誤の組合せとして、最も適切なものはどれか。

1 ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:誤
2 ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正
3 ア:正  イ:正  ウ:正  エ:誤
4 ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤
5 ア:誤  イ:誤  ウ:誤  エ:正
問題図表
問題図表1

正解と解説

正解:3

解説

f(n)=O(g(n))は、十分大きいnで比f(n)/g(n)が定数以下に抑えられることを意味する。各式の比を比べる。

1.多項式と対数を比較する

アはn≧1で 5n3+1≦6n3だから正しい。イの比は log2n√n→0。対数の増大は正のべきより遅いため、イも正しい。

2.指数関数の比を取る

ウは n33n4n=n3(3/4)n。指数的な減衰がn3の増大に勝ち、比は0に近づくため正しい。

3.二重指数は対数で比較する

エでは f=22n、g=10n100。比の自然対数は ln(f/g)=(ln 2)2n−(ln 10)n100となる。2nはn100より速く増えるので、この差は+∞に向かう。比が有界でないため、エは誤り。

ア:正、イ:正、ウ:正、エ:誤。二重指数の入れ子を通常の2n乗と読み替えない。

関連知識 オーダ表記では定数倍と低次項を無視し,最高次の増加率だけを見る。指数関数 an は多項式 nk より速く増大する。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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