測量士補 現行法対応問題集

令和8年度 No.10 水準・標高

Q10. 公共測量において2級水準測量を実施している。視準距離を確認したところレベルから前視標尺までは61m、後視標尺までは63mであった。観測者がとるべき適切な処置はどれか。次の1〜5の中から選べ。
ただし、後視標尺は水準点標石に立てており動かせないものとする。

1.そのまま観測を続ける。
2.レベルを後視方向に1m移動し整置させる。
3.レベルを前視方向に2m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向と逆方向に6m遠ざけ整置させる。
4.レベルを後視方向に2m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に2m近づけ整置させる。
5.レベルを後視方向に4m移動し整置させ、前視標尺をレベルの方向に6m近づけ整置させる。

正解・解説

解説
答え

5

正答根拠

視準距離と器械・標尺の配置

器械を後視側へ動かすと後視距離は短くなるが、前視距離は長くなる。両方の移動後距離を計算し、距離の上限と前後の釣合いを同時に満たす配置を選ぶ。

後視
標高が分かる側の標尺の読定
前視
標高を次へ移す側の標尺の読定
  1. 1

    2級水準測量の視準距離は60m以下でなければならない。

    現在は前視61m、後視63mで、どちらも上限を超えている。

  2. 2

    後視標尺は動かせないため、レベルを後視側へ移して後視距離を短くし、その後に前視標尺を調整する。

    レベルを後視方向へ4m移すと、後視距離は 63m-4m=59m、前視距離は 61m+4m=65m となる。

  3. 3

    前視標尺をレベル方向へ6m近づけると、前視距離も 65m-6m=59m となる。

    前視・後視がともに59mとなり、60m以下を満たす処置は選択肢5である。

したがって、⑤が正解となります。

問題・原題の正答の出典:国土地理院。解説は本サイトの学習用編集です。