Q11. 次の文は、公共測量における水準測量を実施するときに留意すべき事項について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
1.標尺は2本1組とし、往路及び復路の出発点で立てる標尺を同じにする。
2.手簿に記入した読定値及び水準測量作業用電卓に入力した観測データは、訂正してはならない。
3.前視標尺と後視標尺の視準距離は等しくし、レベルはできる限り両標尺を結ぶ直線上に設置する。
4.水準点間の測点数が多い場合は、適宜固定点を設け、往路及び復路の観測に共通して使用する。
5.1級水準測量においては、観測は1視準1読定とし、後視、前視、前視、後視の順に標尺を読定する。
正解・解説
解説
答え
1
各肢の解説
①× 不適切
「往路及び復路の出発点で立てる標尺を同じにする」が誤りである。正しくは、往路と復路の出発点で使用する標尺を替え、2本の標尺の零点誤差が片側に偏って残らないようにする。
②○ 適切
水準測量では、記録した読定値を後から書き換えて観測を整えてはならない。誤読や異常値が疑われる場合は、観測自体をやり直して記録する。
③○ 適切
水準測量ではレベルを前後の標尺からほぼ等距離に置く。同じ距離に応じて生じる視準線誤差などを、後視読定値と前視読定値の差で相殺する。
④○ 適切
長い水準路線の途中に固定点を設け、往復観測で共用すると、観測の中断・再開や区間ごとの往復差の点検ができる。
⑤○ 適切
1級水準測量では、後視→前視→前視→後視の順に読む。前後の観測時刻を対称にして、観測中の視準線の変化が高低差に与える影響を抑える。
したがって、誤っている①が正解となります。