Q2. 次のa〜eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a 局地的な大雨による災害が増えていることから、現地作業に当たっては、気象情報に注意するとともに、作業地域のハザードマップを携行した。
b 測量計画機関から貸与された測量成果などのデータを格納したUSBメモリを紛失した後の対応として、会社にデータのバックアップがあり作業には影響がないことを確認するとともに、速やかに測量計画機関に報告し、その指示を求めた。また、再発防止の措置を講じた。
c 二つの測量計画機関A、Bから同時期に同じ地域での作業を受注した。作業効率を考慮し、Aから貸与された空中写真などの測量成果をBの作業にも使用した。その旨の報告は、A、Bそれぞれの成果納品時に行った。
d 基準点測量を実施する際、観測の支障となる樹木があった。現地作業を予定どおりに終わらせるため、所有者の承諾を得ずに伐採した。現地作業終了後、速やかに所有者に連絡した。
e 現地作業中は、測量計画機関から発行された身分証明書とともに、自社の身分証明書も携帯した。
正解・解説
4
a○ 適切
作業前と作業中に気象情報を確認し、浸水・土砂災害の危険区域と退避先をハザードマップで把握する。急な増水や斜面崩壊のおそれがあれば作業を中止する。
b○ 適切
資料を紛失したら、バックアップの有無とは別に測量計画機関へ速やかに報告して指示を求める。データ流出の可能性の確認と再発防止が必要である。
c× 不適切
「Aから貸与された測量成果をBの作業にも使用し、成果納品時に報告した」が誤りである。正しくは、貸与された測量成果は、その測量計画機関の作業目的に限って使用し、別業務へ流用するには事前の承諾又は指示が必要である。成果納品時の事後報告では足りない。
d× 不適切
「所有者の承諾を得ずに伐採した」が誤りである。正しくは、観測の支障となる樹木であっても、伐採など土地・物件に影響する行為は事前に所有者等の承諾を得る。測量作業では、作業の都合より権利者への手続が優先される。
e○ 適切
現地の作業では、測量計画機関が発行した身分証明書を携帯し、関係者から求められた場合に提示する。土地への立入り等を行う者の身分を明らかにするための証明書である。
誤っている記述はc・d。
したがって、④が正解となります。