測量士補 現行法対応問題集

令和5年度 No.5 水準・標高

Q5. 次の文は、公共測量におけるトータルステーションを用いた多角測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

1.水平角観測、鉛直角観測及び距離測定は、1視準で同時に行うことを原則とする。
2.水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。
3.水平角観測及び鉛直角観測の良否を判定するため、観測点において倍角差、観測差及び高度定数の較差を点検する。
4.距離測定は、1視準2読定を1セットとする。
5.距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は、距離測定の開始直前又は終了直後に行う。

正解・解説

解説
答え

2

各肢の解説

①○ 適切

TSは一つの目標を視準して、水平角・鉛直角・斜距離を対応させて観測する。距離の複数読定は、同じ視準状態で測距値のばらつきを点検するために行う。

②× 不適切

「望遠鏡正及び反の観測を2対回とする」が誤りである。正しくは、水平角観測は1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。

③○ 適切

倍角差・観測差・高度定数の較差は、対回や正・反の観測が整合しているかを見る点検値である。現地で確認すれば、視準や読定の異常をその場で再観測できる。

④○ 適切

TSは一つの目標を視準して、水平角・鉛直角・斜距離を対応させて観測する。距離の複数読定は、同じ視準状態で測距値のばらつきを点検するために行う。

⑤○ 適切

TSの光波は空気中を伝わるため、気温・気圧による空気の屈折率の変化が測距値に影響する。測距時の状態に合うよう、開始直前又は終了直後の気象値を測定する。

したがって、誤っている②が正解となります。

問題・原題の正答の出典:国土地理院。解説は本サイトの学習用編集です。