Q2. 次のa~eの文は、公共測量に従事する技術者が留意しなければならないことについて述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a 水準測量作業中に、標尺が駐車中の自動車に接触しドアミラーを破損してしまった。警察に連絡するとともに、直ちに測量計画機関へも事故について報告した。
b 局地的な大雨による災害や事故が増えていることから、現地作業に当たっては、気象情報に注意するとともに、作業地域のハザードマップを携行した。
c 測量計画機関が発行した身分を示す証明書は大切なものであるから、私有の土地に立ち入る作業において、証明書の原本ではなく証明書のカラーコピーを携帯した。
d 基準点測量を実施する際、所有者に伐採の許可を得てから観測の支障となる樹木を伐採した。
e 測量計画機関から貸与された測量成果などのデータをコピーしたUSBメモリを紛失したが、会社にバックアップがあり作業には影響が無かったため、測量計画機関にはUSBメモリを紛失したことを報告しなかった。
正解・解説
5
a○ 適切
事故が起きたら、負傷者の救護と二次事故の防止を優先し、警察・関係先への連絡と測量計画機関への報告を行う。当事者間で解決しても、発注者への報告を省く理由にはならない。
b○ 適切
作業前と作業中に気象情報を確認し、浸水・土砂災害の危険区域と退避先をハザードマップで把握する。急な増水や斜面崩壊のおそれがあれば作業を中止する。
c× 不適切
「証明書のカラーコピーを携帯した」が誤りである。正しくは、私有地に立ち入る作業では、測量計画機関が発行した身分証明書の原本を携帯し、請求があれば提示する。コピーでは本人確認と権限確認が不十分である。
d○ 適切
観測の視通を確保するためであっても、他人の樹木を自由に伐採することはできない。所有者等の承諾を得てから作業する。
e× 不適切
「USBメモリを紛失したことを報告しなかった」が誤りである。正しくは、貸与された測量成果などのデータを紛失した場合、作業に影響がなくても測量計画機関へ速やかに報告する。測量成果には位置情報や管理上重要なデータが含まれるためである。
誤っている記述はc・e。
したがって、⑤が正解となります。