問題
Q16. 次の文は,公共測量における地上レーザスキャナを用いた数値地形図データの作成について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a. 計測の方向は,地形の低い方から高い方への向きを原則とする。
b. 同一箇所から複数回計測する場合,地上レーザスキャナの器械高は変えないようにする。
c. 計測範囲の空中に煙などの浮遊物がある場合,その大きさや密度によっては,空中に点群が生成される場合がある。
d. 地形,地物などとレーザ光がなす角を入射角とし,標準的な地形,地物などが入射角1.5°以上で計測できる性能を有する地上レーザスキャナを使用する。
e. 地図情報レベル500の数値地形図データを作成する場合,標定点の精度(標準偏差)は水平位置,標高ともに0.2 m以内である。
1.a,c
2.a,d
3.b,d
4.b,e
5.c,e
正解・解説
答え
答えは 4。
正答根拠
誤っているものだけを並べると b,e。したがって答えは 4。
a:○。計測方向は、原則として地形の低い方から高い方へ向ける。
b:×。同一箇所から複数回計測するときに、器械高を変えないようにするとしているが誤りであり、正しくは、同一箇所から複数回計測するときは器械高を変える。
c:○。煙などの浮遊物があると、空中に点群が生成されることがある。
d:○。標準的な地形・地物を入射角 1.5°以上で計測できる性能を持つ機器を使う整理でよい。
e:×。地図情報レベル 500 の標定点精度を「水平 0.2 m、標高 0.2 m」が誤りであり、正しくは、「水平位置・標高ともに0.1m以内」。
b:死角やノイズを減らすため、複数回計測する場合は 器械高を変える のが基本である。
e:標定点の標準偏差は、水平位置・標高ともに 0.1 m 以内 である。
以上から、誤りだけを拾うと b,e になる。
地上レーザは「器械高を変える」「レベル500の標定点は 0.1 m」を押さえる。
関連知識 地上レーザではレーザが面に浅く当たるほど点間隔が広がり、測距ノイズも増えやすい。器械位置や高さを変えた複数スキャンを共通標的で結合すると、遮蔽物の裏側に生じるオクルージョンを減らせる。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。