問題
Q22. 次の a~e の文は,地図投影法について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.地図投影法とは,立体である地球の表面を平面の地図に表すための方法のことを指すが,必ず何らかのひずみが生じるため,表現したい地図の目的に応じて投影法を選択する必要がある。
b.地図上において,正角図法と正積図法の性質を同時に満足させることは,理論上不可能である。
c.心射図法とは,方位図法の一種で,地球の中心を視点として地球に接する平面に投影するものであり,この投影法による地図上の 2 地点を直線で結ぶことで最短経路を知ることができる。
d.ユニバーサル横メルカトル図法(UTM 図法)は,地球全体を 6 度ごとの経度帯に分けており,一つの経度帯における座標値は,原点より北に位置する地点の Y 座標は全て正(+),西に位置する地点の X 座標は全て負(-)である。
e.国土地理院がインターネットで公開しているウェブ地図「地理院地図」は,国土地理院刊行の 1/25,000 地形図と同様,ユニバーサル横メルカトル図法(UTM 図法)が採用されている。
1.a,b
2.b,c
3.c,d
4.c,e
5.d,e
正解・解説
答え
答えは 5。
正答根拠
d・eが誤り。したがって答えは 5。
- a:○。地図投影には必ず何らかのひずみが生じるので、目的に応じて投影法を選ぶ。
- b:○。正角図法と正積図法を同時に満たすことは理論上不可能である。
- c:○。心射図法(グノモン図法)では、大円が直線に写るので、地図上で 2 点を直線で結ぶと最短経路が読める。
- d:×。「西に位置する地点の X 座標は全て負」が誤りであり、正しくは、UTM では中央子午線に 500,000 m の偽東距を与えるため、西側でも X 座標は負にならない。
- e:×。「地理院地図は 1/25,000 地形図と同様に UTM 図法」が誤りであり、正しくは、地理院地図はウェブ地図用のメルカトル系(Web Mercator)で表示 される。
関連知識 心射図法では大円が直線に写るため最短航路の作図に使えるが、中心から離れるほど縮尺と形のひずみが急増し、半球全体を有限に表せない。航路を読んだ後、通常は別の海図投影へ転記して利用する。
問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。