技術士第一次試験|無料Web版
技術士 専門科目(建設部門) 令和6年度 Ⅲ-27|問題と解説
問題 Ⅲ-27
国内の再生可能エネルギーに関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 中小水力発電は様々な規模があり,河川の流水を利用する以外にも,農業用水や上下水道を利用する場合もあるが,大規模水力と同様に開発可能な地点は少ない。
2 固定価格買取制度の開始により導入が急拡大した太陽光発電は,技術開発や量産効果により導入コストは低減しているが,パネルや周辺機器等についてはさらなるコスト低減が必要とされている。
3 我が国は地熱資源量を豊富に保有しており,ベースロード電源として地熱発電への期待は大きいが,地熱資源が賦存する地域は,温泉施設がある地域と重なる場合が多いため,地元関係者との共生が必要である。
4 風力発電は,スケールメリットが得られやすく大規模,大量導入に適しており,今後の再生可能エネルギーの量的拡大のカギを握っている。特に,洋上風力発電は今後の量的拡大に不可欠な発電方式である。
5 未活用の廃棄物を燃料とするバイオマス発電は,廃棄物の再利用や減少につながり,循環型社会構築に大きく寄与するが,熱利用効率は低い。
正解と解説
正解:1
解説正答根拠
答えは1。
1. × 中小水力の開発可能地点が大規模水力と同様に少ない点が誤り。正しくは、農業用水・上下水道・既設水路など多様な地点で導入可能性がある。
2. ○ 太陽光発電は固定価格買取制度後に導入が拡大し、技術開発・量産によりコスト低減が進んでいる。
3. ○ 地熱はベースロード電源として期待されるが、温泉地と重なる場合が多く地元関係者との共生が必要である。
4. ○ 風力は規模のメリットを得やすく、特に洋上風力は再生可能エネルギー拡大の重要な方式である。
5. ○ 廃棄物を燃料とするバイオマス発電は、廃棄物の再利用・減少により循環型社会の形成に寄与する。
関連知識 中小水力は河川だけでなく農業用水・上水道・下水道・工業用水等の未利用落差を活用できる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。