技術士第一次試験|無料Web版
技術士 専門科目(建設部門) 令和5年度 Ⅲ-28|問題と解説
問題 Ⅲ-28
水力発電に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 取水口は,河水を水路に導入するための設備であり,計画水量を取水し,必要に応じて取水量を調整し得ること,損失水頭をなるべく少なくすること,土砂,流木,じん芥などが流入しないようにすること等が求められる。
2 水路は,発電用施設として分類すると,導水路と放水路に大別されるが,これを水理上の特性で分類すると,無圧水路と圧力水路に大別される。
3 水路式発電所の導水路には,取水口になるべく遠い位置に沈砂池を設け,流れをできるだけ射流にし,流速を落として流水中の浮遊土砂を池底に沈殿させる。
4 水槽は,水車の負荷変動による水撃圧と水量の変化を調節するとともに,じん芥,土砂を最終的に処理するために,導水路と水圧管路の接続部又は放水路の途中に設置される。
5 余水路は,発電所負荷の変動に伴う余水を安全に流下させるため水槽に付属して設置される。
正解と解説
正解:3
解説正答根拠
答えは3。
1. ○ 取水口では流木・土砂の流入を防ぎ、必要な水量を安定して取り入れられるようにする。
2. ○ 水路式発電所の水路は、導水路、圧力水路、放水路などから構成される。
3. × 沈砂池を取水口から離した位置で急流としている点が誤り。正しくは、沈砂池は取水直後に設け、流速を低下させて土砂を沈降させる。
4. ○ サージタンクは負荷変動時の圧力変動を緩和し、水撃作用を抑える。
5. ○ 余水吐き等は過大な流量を安全に放流し、施設を保護するために設ける。
関連知識 沈砂池は流速を下げて砂を沈降させ、導水路・水車の摩耗や閉塞を防ぐ施設である。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。