技術士第一次試験|無料Web版
技術士 専門科目(建設部門) 令和5年度 Ⅲ-13|問題と解説
問題 Ⅲ-13
都市計画の思想や考え方に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 クラレンス・アーサー・ペリーは,小学校の校区を標準とする単位を設定し,住区内の生活の安全を守り,利便性と快適性を確保する近隣住区単位の概念を明らかにした。
2 エベネザー・ハワードは,都市,田園,田園都市を三つの磁石にたとえ,その利害得失を比較して,田園都市は都市と田園の両者の利点を兼ね備えることを説いた。
3 ル・コルビュジエは,ハワードの田園都市と同じ立場で理想都市を唱えた。それは,広大なオープン・スペースに囲まれた壮大な摩天楼を中心とする都市であった。
4 20世紀末ごろから欧米諸国を中心とする国際的な地球環境問題への関心が高まり,都市の無秩序で際限のない拡張を押しとどめ,持続可能な都市化のありかたが地球環境に必要不可欠であるというコンパクトシティの考え方が提案された。
5 我が国では2002年6月に都市再生特別措置法が制定され,同法に基づく「都市再生緊急整備地域」の指定,都市再生特区といった「都市再生」のためのさまざまな制度が用意された。
正解と解説
正解:3
解説正答根拠
答えは3。
1. ○ ペリーは小学校区を単位とする近隣住区論を提唱した。
2. ○ ハワードは都市と田園の利点を兼ね備える田園都市を説いた。
3. × ル・コルビュジエをハワードと同じ立場としている点が誤り。正しくは、ル・コルビュジエは高層建築と広いオープンスペースによる近代都市を構想した。
4. ○ コンパクトシティは無秩序な市街地拡大を抑え、持続可能な都市化を目指す考え方である。
5. ○ 都市再生特別措置法により都市再生緊急整備地域等の制度が設けられた。
関連知識 田園都市=ハワード、近隣住区=ペリー、高層建築と広い空地による近代都市構想=ル・コルビュジエとして、提唱者と都市像を対応させる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。