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技術士 専門科目(建設部門) 令和4年度 Ⅲ-12|問題と解説
問題 Ⅲ-12
コンクリート構造物の劣化現象に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 床版の疲労とは,道路橋の鉄筋コンクリート床版が輪荷重の繰返し作用によりひび割れや陥没を生じる現象をいう。
2 塩害とは,コンクリート中の鋼材の腐食が塩化物イオンにより促進され,コンクリートのひび割れや剥離,鋼材の断面減少を引き起こす劣化現象をいう。
3 アルカリシリカ反応とは,骨材中に含まれる反応性を有するシリカ鉱物等がコンクリート中の酸性水溶液と反応して,コンクリートに異常な収縮やひび割れを発生させる劣化現象をいう。
4 凍害とは,コンクリート中の水分が凍結と融解を繰返すことによって,コンクリート表面からスケーリング,微細ひび割れ及びポップアウト等の形で劣化する現象をいう。
5 化学的侵食とは,酸性物質や硫酸イオンとの接触によりコンクリート硬化体が分解したり,化合物生成時の膨張圧によってコンクリートが劣化したりする現象をいう。
正解と解説
正解:3
解説正答根拠
答えは3。
1. ○ 床版疲労は輪荷重の繰返しでRC床版にひび割れ・陥没等を生じる劣化現象である。
2. ○ 塩害では塩化物イオンにより鋼材腐食が進み、ひび割れ・剥離・断面減少を生じる。
3. × 酸性水溶液との反応で異常な収縮を生じるとしている点が誤り。正しくは、アルカリシリカ反応は反応性シリカとアルカリ性の細孔溶液が反応し、膨張性ゲルにより膨張・ひび割れを生じる。
4. ○ 凍害は凍結融解の繰返しでスケーリング、微細ひび割れ、ポップアウト等を生じる。
5. ○ 化学的侵食は酸性物質・硫酸イオン等により硬化体の分解又は膨張性化合物の生成を生じる。
関連知識 ASRは膨張、凍害はスケーリング・ポップアウト、塩害は鋼材腐食、化学的侵食は硬化体の分解として、原因と変状を対応させる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。