測量士 過去問 / 令和8年

令和8年 No.15
TS放射法・誤差伝播

測量士試験・午前択一

問題

Q15. トータルステーション(以下「TS」という。)を用いて,放射法により既知点Aから求点Bまでの高低差を求めるものとする。既知点Aから求点Bまでの斜距離をD,高低角をθ,高低差をZとすると高低差Zは式15-1で表される。
斜距離D,高低角θそれぞれの観測値の標準偏差をσD,σθとする。また,TSによる斜距離測定と角度測定は互いに影響を与えないものとし,その他の誤差は考えないものとする。
ここで,既知点Aから求点Bを観測した測定値は,斜距離の測定距離100.000m,高低角24°00′00″であった。使用したTSの距離測定の精度(標準偏差)は(5+5×10-6D)mm(Dはmm単位の測定距離),角度測定の精度(標準偏差)は5″とする。このとき,高低差Zの標準偏差は幾らか。最も近いものを次の 1 ~ 5 の中から選べ。
ただし,式15-1及び式15-2の測定距離の単位はmm,角度の単位はラジアンとし,1ラジアンは(2×105)″とする。なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
1.2.0mm
2.3.2mm
3.4.6mm
4.5.5mm
5.6.1mm
式15-1・式15-2
高低差と誤差伝播の式。
出題時の関数表

問題文で指定されている関数表です。拡大して確認できます。

令和8年 測量士試験の関数表

出典:国土地理院・令和8年の問題冊子

正解・解説

答え

答えは 2。

正答根拠

答えは 2。標準偏差は約 3.2mm。

D=100.000m=100,000mm。
σD=5+5×10-6×100,000=5.5mm。
σθ=5″÷(2×105)=2.5×10-5rad。

sin24°≒0.4067,cos24°≒0.9135。
距離誤差の寄与=sin24°×5.5≒2.24mm。
角度誤差の寄与=100,000×cos24°×2.5×10-5≒2.28mm。
σZ=√(2.242+2.282)≒3.2mm。

関連知識 高低差 Z=Dsinθ では、角度誤差の寄与は Dcosθ・σθ。距離が長くなるほど、同じ角度精度でも角度誤差の影響が増える。

問題・正答の出典:国土地理院「測量士・測量士補試験問題・解答例」。問題・解説は学習用に編集しています。解説は国土地理院が作成・推奨するものではありません。法令や作業規程の改正により、現在の取扱いと異なる場合があります。

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