技術士第一次試験|無料Web版
技術士 専門科目(建設部門) 令和5年度 Ⅲ-21|問題と解説
問題 Ⅲ-21
河川の流砂,河床形状に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1 浮遊砂は,河床と間断なく接触しながら移動し,底面付近の限られた範囲を滑動・転動あるいは小跳躍しながら移動する土砂である。
2 中規模河床形態は,砂州によって形成された河床形態を意味し,交互砂州,複列砂州,湾曲内岸の固定砂州,河口砂州,支川砂州などがある。
3 無次元掃流力は,河道の安定に係る河床構成材料の移動のしやすさを無次元化して表したものであり,流れが河床構成材料に及ぼす掃流力と,河床構成材料の流れに対する抵抗力の比で示すことができる。
4 河道の湾曲部外岸側は,洪水時の河床洗掘の激しい箇所の1つである。
5 上流側から供給土砂量が減少すると,河床が低下するとともに,河床を構成している土砂の細粒分だけが下流へ流下し,河床面に大粒径の土砂だけが残る場合がある。
正解と解説
正解:1
解説正答根拠
答えは1。
1. × 流水中を浮遊して運ばれる土砂を掃流砂としている点が誤り。正しくは、河床付近を転動・滑動・跳躍しながら運ばれるものが掃流砂であり、水中を浮遊して運ばれるものは浮遊砂である。
2. ○ 中規模河床形態には砂州、瀬・淵などがあり、流量や土砂移動に応じて形成される。
3. ○ 無次元掃流力はシールズ数とも呼ばれ、河床材料の移動限界を判断する指標である。
4. ○ 蛇行部では外岸側に流れが集中して洗掘しやすく、内岸側に土砂が堆積しやすい。
5. ○ 細粒分が流出して粗粒分が河床表面を覆う現象をアーマリングという。
関連知識 掃流砂は河床近くを移動し、浮遊砂は乱流により水中を浮遊して運ばれる。
問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。