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技術士 専門科目(建設部門) 令和4年度 Ⅲ-32|問題と解説

問題 Ⅲ-32

土留め壁に関する次の記述のうち,不適切なものはどれか。

1 簡易土留め壁は,木矢板や軽量鋼矢板などによる土留め壁であり,軽量かつ短尺で扱いやすく,断面性能が大きく,遮水性もよい。
2 鋼矢板土留め壁は,U形,Z形,直線形,H形などの鋼矢板を,継手部をかみ合わせながら,連続して地中に打ち込む土留め壁であり,遮水性がよく,掘削底面以下の根入れ部分の連続性が保たれる。
3 親杭横矢板土留め壁は,I形鋼,H形鋼などの親杭を,1〜2m間隔で地中に打ち込み,又は穿孔して建て込み,掘削に伴って親杭間に木材の横矢板を挿入していく土留め壁であるが,遮水性がよくなく,掘削底面以下の根入れ部分の連続性が保たれない。
4 鋼管矢板土留め壁は,形鋼,パイプなどの継手を取り付けた鋼管杭を,継手部をかみ合わせながら,連続して地中に打ち込む土留め壁であり,遮水性がよく,掘削底面以下の根入れ部分の連続性が保たれ,しかも断面性能が大きい。
5 ソイルセメント地下連続壁は,各種オーガー機やチェーンカッター機等を用いてセメント溶液を原位置土と混合・攪拌した掘削孔にH形鋼などを挿入して連続させた土留め壁であり,遮水性がよく,断面性能は場所打ち杭,既製杭地下連続壁と同等である。

正解と解説

正解:1

解説
正答根拠

答えは1。

1. × 簡易土留め壁の断面性能が大きく、遮水性もよい点が誤り。正しくは、簡易土留め壁は軽量・短尺で扱いやすい一方、断面性能・遮水性は大きくない。

2. ○ 鋼矢板土留め壁は継手をかみ合わせて連続施工するため、遮水性と根入れ部の連続性を確保しやすい。

3. ○ 親杭横矢板土留め壁は親杭間に横矢板を挿入するため、一般に遮水性・根入れ部の連続性は高くない。

4. ○ 鋼管矢板土留め壁は継手をかみ合わせて連続施工し、遮水性・連続性・大きな断面性能を持つ。

5. ○ ソイルセメント地下連続壁は原位置土とセメントを混合攪拌し、芯材を挿入して連続壁を形成する。

関連知識 土留め壁は、遮水性・連続性・断面性能を比較する。親杭横矢板は遮水性が低く、鋼矢板・鋼管矢板・地下連続壁は連続性を確保しやすい。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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