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技術士 基礎科目 令和6年度 Ⅰ-5-5|問題と解説

問題 Ⅰ-5-5

18世紀後半からイギリスで産業革命を引き起こす原動力となり、現代工業化社会の基盤を形成したのは、自動織機や蒸気機関などの新技術だった。 これら産業革命期の技術発展に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 一見革命的に見える新技術も、多くは既存の技術をもとにして改良を積み重ねることで達成されたものである。
2 新技術のアイデアには、からくり人形や自動人形などの娯楽製品から転用されたものもある。
3 新技術の開発は、そのほとんどがヨーロッパ各地の大学研究者によって主導され、産学協同の格好の例となっている。
4 新技術の発展により、手工業的な作業場は機械で重装備された大工場に置き換えられていった。
5 新技術は生産効率を高めたが、反面で安い労働力を求める産業資本の成長を促し、工場での長時間労働や児童労働などの社会問題化を招いた。

正解と解説

正解:3

解説

答えは③。

①.○ 産業革命期の技術は,既存技術の改良を積み重ねて実現したものが多い。

②.○ からくり人形や自動人形等の娯楽製品から転用されたアイデアもあった。

③.× 大学研究者が開発の大半を主導したとする点が誤り。正しくは,多くの新技術は企業家,職人,発明家等により主導された。

④.○ 手工業的作業場は機械で重装備された大工場へ置き換えられていった。

⑤.○ 生産効率の向上とともに,長時間労働や児童労働等の社会問題も生じた。

最も不適切なものは③である。

産業革命の技術革新は,科学理論を大学で生み出してから実用化する現在型の流れだけでは説明できない。職人の技能・既存機械の改良・企業家の投資が結び付き,工場制生産と社会問題を同時に生んだ。

問題・正答の出典:公益社団法人 日本技術士会(公式の過去問題・公式正答)
掲載している解説は日本技術士会の公式解説ではありません。

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